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2022年10月 7日 (金)

プレイバック北条時宗・(32)いざ博多へ!

鎌倉に赴いた菊池武房と竹崎季長は、見えない敵にどう備えるかを北条時宗に尋ねます。時宗は、鎌倉にも蒙古情報がなく分からないからこそ前もっての準備が必要と説明します。今回は襲来を防ぐ戦であり蒙古の土地を奪うわけではないので、戦っての褒美の件が心配されますが、時宗は手柄に報いぬということはないと断言。武房は、西国御家人たちの士気が下がらない方法を考えてほしいと頭を下げます。

九州・松浦で畑仕事に精を出す佐志 房が、高麗の金州でたくさんの船を組み立てておるらしいと、対馬の水軍から聞いた話として謝 国明に伝えます。クビライが命じたと知り、いよいよ戦になるかと謝 国明は険しい顔です。この松浦の場所を守るために命を懸けて戦うと言う房に、謝 国明は 戦は国を分け肉親を分け友を分けるとくやしい思いです。「佐志殿、わしはこの戦だけは避けたかった……」

祥子亡き後 明寿丸を引き取り、祝子は幸寿丸と遊ばせています。祝子は明寿丸を立派に育て上げることと考えています。謝 太郎を訪れた安達泰盛は、明寿丸を引き取れば後々災いの種になるといい顔はしませんが、時宗は手懐けるためではなく自らを戒めるためにそばに置いたと打ち明けます。仇を討たれる日を不意に迎えられればよいがと太郎はニヤリとします。「いよいよ蒙古の足音が聞こえて参りましたぞ」

幕府評定の席で、時宗はクビライが軍船を作らせているという話を披露し、敵として攻めてきたら民の誇りに懸けて迎え撃つと宣言します。主戦場になり得る九州へ誰が行くかで揉めますが、時宗は九州に襲来するとは限らないと、秋田に所領を持つ泰盛には全国の御家人を統括する役目を任せます。さらに時宗は、幕府から九州へ派遣する人選については一任してほしいと言い出します。

 

戦に臨む兵たちの恩賞に備え、時宗は全国の土地を調べ直させます。警備のために自分の土地を借金の肩代わりとして失った九州の御家人たちが多いことを知った時宗は、徳政の下知を出すことにします。徳政とは、御家人たちに対し借金を返さなくても手放した土地を取り戻すことを認めた策で、これによって警護に使う費用を捻出し兵たちの士気を高める目的がありました。

さらに民の不安を拭い去るために広く恩赦の策が取られ、佐渡に流されていた日蓮の元にもその知らせが届けられます。かつて外敵の襲来を予言した日蓮の言葉に耳を傾けてみようという声が、幕府内で高まったことに応えたのです。今日は新しい苦難の始まりの日──。御仏は時宗を諫めるために最後の機会を与えられたとつぶやく日蓮に、桐子はその思いは必ず届くと日蓮を励まします。

日蓮や西国の武士たちが執権館に集まります。時宗は平 頼綱に日蓮を丁重に対するように忠告します。蒙古襲来を予言した日蓮に、敵国降伏の祈祷を命じる頼綱ですが、襲来は退けられないと日蓮は即答します。「蒙古の責め苦を受けて重き罪を消すほかない!」 逆上した頼綱は斬りかかりますが、時宗に止められます。寄進の申し出を断り、改めて蒙古襲来を予言した日蓮は、甲斐身延山に入ります

 

高麗では、クビライが命じた900艘の船が完成間近です。視察に出向いた重臣の趙 良弼の元に、なんと時輔が現れます。生きていると知れたら妻子の命が危ういと、蒙古に渡って生きる道を探すつもりの時輔は、約束を果たせなかったと良弼に謝罪するために立ち寄ったのです。良弼は日本との戦を長引かせたくないと、その知恵──日本に関すること──を教えてほしいと時輔を見つめます。

時宗は頼綱を呼び、九州下向を命じます。幸寿丸の乳母父だし、お側近くで時宗を守るのが役目と言う頼綱の言葉を時宗は遮り、幕府の意向を伝える者が九州に赴かなければならないと言うのです。さらには祥子との一件、日蓮との一件、頼綱の言動には目に余るものがあったと言われ、衝撃のあまり言葉を失います。「鎌倉から離れた場所で成果を上げ、汚名を雪ぐのじゃ」

心のよりどころであった時宗に見捨てられたと失意のまま自邸に戻った頼綱は、大声を出し家臣たちを突き飛ばして大暴れします。様子を見ていた禎子は、九州で武功を挙げて再び認められればいいし、行きたくないなら自害をと頼綱に刀を放り投げます。「敵に負けても、味方に勝つのです」 頼綱は、武房や季長ら西国の御家人たちとともに博多へ出発します。

日蓮とともに佐渡に滞在していた桐子が鎌倉に戻って来ました。時宗が戦に突き進むのを見たくなかった桐子ですが、もはや戦は避けられません。役目を負えた桐子は松浦に帰ることにしますが、帰れば戦に巻き込まれるかもしれないと時宗は危惧します。しかしそれは時宗が選んだ道であり、桐子にはそれが悲しくてたまりません。桐子は時宗を抱きしめ、人の温かさを伝えます。「時宗どの、さらばじゃ」

 

900艘の船が完成したという知らせは、すぐにクビライに伝えられました。クビライは高麗から2万の兵を集め、日本への遠征準備にとりかかるように命じます。クビライの次男・チンキムは、そこまでして日本を手に入れたい父の考えが理解できません。クビライは大元を中心に世界がひとつにまとまることが夢であり、その夢を阻むものは屈服させなければならないという使命に燃えているのです。

頼綱が博多に向けて旅立ち、時宗は戦の覚悟を固めたというのに、祝子はこうなってもなお戦にならないことを願っています。戦をしたいなどと一度も考えたことがない時宗ですが、自分自身が戦を招こうとしている矛盾を「愚かじゃな」と涙を浮かべます。その涙に驚いた祝子は、そっと時宗のそばに寄り添っています。

──蒙古襲来まであと30日──


脚本:井上 由美子
高橋 克彦「時宗」より
音楽:栗山 和樹
語り(覚山尼):十朱 幸代
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[出演]
和泉 元彌 (北条時宗)
渡部 篤郎 (北条時輔)
柳葉 敏郎 (安達泰盛)
木村 佳乃 (桐子)
西田 ひかる (祝子)
池畑 慎之介 (北条実時)
寺島 しのぶ (禎子)
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渡辺 徹 (北条義政)
うじき つよし (竹崎季長)
小西 博之 (菊池武房)
修 宗迪 (趙 良弼)
バーサンジャブ (クビライ・カアン)
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奥田 瑛二 (日蓮)
石橋 蓮司 (北条時広)
藤 竜也 (佐志 房)
北大路 欣也 (謝 国明)
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制作統括:阿部 康彦
演出:真鍋 斎

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