南ケ丘線 (22)番ヒストリー「南ケ丘48」・第18回 南ケ丘の中心でバス愛を叫ぶ
前回は、手元に残る「総合時刻表」や「配布用ポケット時刻表」などの類いから運行本数をグラフ化しました。「平日25往復」という、ラッシュ時に2~4往復、平時は1時間あたり1本という四半世紀続いた便利なダイヤがあったからこそ、今の1日7便を守らなければなぁと思う今日このごろです。
さて、このシリーズでは「方向幕」「運賃表」「ダイヤ」と、都合3回程度 路線概要から話が脱線しておりましたので、そろそろ戻りましょう。お話は第15回「方向幕のおはなし」にて「平成11年10月20日の杉塚ルート廃止」まで進めておりまして、それ以降はほとんど変動がなかったため、今回でラスト(現代?)まで駆け抜けます。
「南ケ丘線」としては、本家(21)番のダイヤ増減などちょこちょこ変動がありましたが、(22)番に関しては前回グラフで見たように、細かい時刻の変更はあったものの、便数自体の変化や系統の改廃はありませんでした。それでも細かいところを見ていくと、2020(令和2)年9月ごろに「南ケ丘四角」の(22)番下大利駅方面ゆきバス停が、発車後の右折レーンへの車線変更の関係で、後方に20m移設したというようなことがありました。
路線が大きく変わったといえば、みなさんご記憶に新しいのが、「上大利」~「下大利駅」間のルートが、踏切経由から大利アンダーパス経由に変わり、下大利駅のバス乗り場が西口から東口へ移ったことだと思います。2024(令和6)年10月26日のことです。この時に下大利駅北側にある交差点が「ラウンドアバウト(環状交差点)」になり、下大利駅発のバスが全てラウンドアバウトを通るルートに変わりました。

なお、この時の大きな変更点といえば、この区間の途中停留所「下大利一丁目」バス停が、百貨店サロン前から学習塾前に移設されるとともに、下大利駅発の下り便のみの扱いとなったことです。なので下大利駅ゆきの上り便では、上大利バス停を出発したら次は終点の下大利駅となります。
細かいことを言えば、利用者目線でいえば「上り・下大利駅ゆき」と「下り・下大利駅発」の別々の系統ですが、西鉄バスの会社目線でいえば「下大利駅ゆき→下大利駅発」という連続系統で設定されているため、上大利を出発した時点で、下大利駅発の(折り返し後の)行先表示がされているというのがおもしろいところですね。
そしてついに運命の2025(令和7)年4月1日──。(22)番・下大利駅~西鉄二日市間の系統が、「(22)番・平田~西鉄二日市」間に路線短縮されました。運行自治体は大野城市エリアが廃止、太宰府市と筑紫野市エリアが存続となります。系統番号は(22)番のままですが、路線名が「南ケ丘線」から「天拝坂線」に変わり、運行営業所も大野城市の月の浦営業所から筑紫野市の原(はる)営業所に変わりました。

楠田大蔵太宰府市長が「ご心配をいただいているバス路線ですが、市をあげての粘り強い交渉により紙面の通り当面運行が継続されることになりました」と『くすの記』に記しておられます。ついでながらKassyは楠田市長と同級生で、某所で机を並べて勉強したこともある“学友”……当時の彼はなかなかにお調子者でした(笑)。
西鉄バスからの当初の申し出は「令和7年3月31日をもって対象路線((22)番)を廃止」だったところ、自治体との協議の結果、市が西鉄バスへ必要な運行経費の一部を補助することで、一定期間存続することになったそうです。(【太宰府市役所『広報だざいふ』令和7年3月1日号】より)
具体的には、投入される補助金は約200万円とのことです。これが多いのか少ないのかは感じ方は人それぞれですが、「[4-1]番・宇美太宰府線」約400万円、「無番・星ケ丘線」約800万円から見れば決して多くはない額(【太宰府市役所『広報だざいふ』令和7年5月1日号・だざいふ議会だより183号】より)ながら、平田~大佐野という市内区間の短さ、便数の少なさも加味すると、そこまで少なくはないというのが正直なところでしょうか。
このシリーズでは終点停留所とバス転回場もご紹介していますので、平田で終点となったバスの行方もついでに明らかにしておきましょう。
X (旧 Twitter)でもみなさんお話になっているとおり、(23)番つつじケ丘方面ゆきの平田バス停(CAFE FADIE前)で終点となったバスは、周辺道路をぐるりと回って始発停留所(浜勝前)に回送され、西鉄二日市ゆきとして運行されます。回送時分に6分確保されています。写真(手ブレ申し訳ないっ)にありますように、「大佐野→福農前→平田→福農前→……」と、往復のループ系統であることがお分かりいただけます。
路線全体図で見てみると、距離としてはおよそ半分に短縮され、南側で運行が継続されたという形です。そう考えれば、上大利から下大利駅までの間でルート変更されて5ヶ月あまり、もしこの期間に、この区間で(22)番のバスを撮影されておられた方がいらっしゃったら、それはもうレアな画像ということになりますね。(下の画像は、残念ながらルート変更前のものです(笑))
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