2015年10月13日 (火)

プレイバック徳川慶喜・(49)無血開城 [終]

江戸を動くことが出来ない陸軍総裁・勝 海舟に代わって
交渉役を命じられて西に向かう山岡鉄舟と
大軍勢を率いて京から東に向かう西郷吉之助が
駿府で対面します。

駿府の大総督府本営──。

西郷が提示した条件ですが、
徳川慶喜を備前藩にお預けという条件は受け入れられないと
山岡は困った顔をしていますが、
すべて満たさねばならない、と西郷は頑です。

もしすべての条件が整わなければ
討幕軍は江戸城を攻撃することになって、
徳川軍は江戸城を枕に死ぬ覚悟……になるでしょう。
大奥の人間ももはや同じことであります。

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2015年10月 6日 (火)

プレイバック徳川慶喜・(48)恭順謹慎

京に向かわせていた松島が一橋家に戻ってきましたが、
美賀や徳信院直子がいろいろ聞いても泣いてばかりいて
徳川慶喜に関する事情が全く分かりません。

現一橋家当主・徳川茂栄が説明するに
幕府軍は薩摩軍と戦い、敗れたため
慶喜は朝敵になった──ということらしいです。


江戸城に戻ってきた慶喜は大奥に向かい
戦に至った今までの経緯を説明。
官位も辞したこれからは、戦を一切せず
江戸城にて恭順謹慎するつもりだと言います。

静寛院(和宮)は、天皇に対して
慶喜の朝敵の汚名をそそぐ嘆願を働きかけるつもりですが、
慶喜の意志に関係なく、戦が始まってどう転ぶか分からない状態に
嘆願はするべきではない、と瀧山に言われてしまいます。

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2015年10月 2日 (金)

プレイバック徳川慶喜・(47)朝敵

大政奉還した徳川慶喜の説得を聞かず
薩摩憎しで固まった幕臣たちは鎧甲冑に身を包み、
出陣の命が慶喜から下されるのを待っています。

慶喜は、自分が割腹した時には
それぞれが思うように行動すればいいと言いますが、
自分が生きているうちは、盲動は慎めと諭します。

ただ、このままでは騒乱が起きかねないと
慶喜は、幕府軍を引き連れて大坂に下ることにします。


大政奉還後、江戸で不貞浪人たちが暴挙に及んでいるらしく
その正体は薩摩藩の浪人であります。

浪人たちが庄内藩の屯所に発砲したことで
浪人たちを打ち払いすべく、老中・稲葉正邦は庄内藩に命じて
薩摩藩邸を焼き討ちにしたとの知らせが大坂に舞い込みます。

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2015年9月25日 (金)

プレイバック徳川慶喜・(46)小御所会議

大政を奉還した徳川慶喜は
将軍の職務を辞退する旨、朝廷に届け出ますが、

政権を返上されて大混乱に陥っている朝廷では
各諸大名に諮った上で決めるゆえ、
それまでは将軍職も政務もそのままに、との返答です。
将軍職も返上した! と慶喜は返答をはねのけます。

京都所司代の松平定敬は
幕府の軍勢が無傷でいるのに、
摂政の署名がないニセの密勅に脅かされて
大政を奉還したのが悔しくて、慶喜に挙兵を求めますが
慶喜は首を縦には振りません。


二条城に松平春嶽が来ました。

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2015年9月22日 (火)

プレイバック徳川慶喜・(45)大政奉還

長州藩主・毛利敬親は謝罪の嘆願書を差し出すこと──。

将軍・徳川慶喜のこの主張に
松平春嶽、島津久光、山内容堂、伊達宗城は、
長州処分と兵庫開港を同時に進めていく約束を反古にして
独断で政治を行っていると糾弾。

ともに政治を行っていこうという自分たちの意見を無視し
利用されているだけではないか、と疑念を抱き始めた彼らは
慶喜に大政奉還をさせようという気持ちが強くなりつつあります。


土佐浪人・坂本龍馬が考えた『船中八策』を入手しました。

長州や薩摩に頻繁に出入りしている龍馬の考えを知れば
長州や薩摩が何をどうしようとしているのかを
理解しやすいかもしれないと幕臣が入手したものですが、

大雑把な箇条書きで「分からぬ」と言いつつも
およそ横井小楠と考えが一致しているようです。
もしその考えが長州や薩摩がすでに持っているとすれば
幕府側もゆっくりと構えている場合ではありません。

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2015年9月18日 (金)

プレイバック徳川慶喜・(44)討幕

徳川慶喜による兵庫開港の約束は、朝廷内を混乱に巻き込み
今は政治的権力が失われている薩摩長州寄りの
公家たちの復権活動へと広がってしまいます。

混乱していたのは朝廷だけではなく、二条城でも
今度の将軍は幕臣たちの思い通りにはならないと知って
反発するやら、嘆き悲しむやら。

一方、民衆たちの面ですが
物価が高騰した影響で一揆や打ち壊しが各地で発生します。

薩摩藩の家老・小松帯刀は、慶喜が行う幕政改革
あるいは陸海軍の基礎固めに危機感を抱いております。
あと2年もすれば、慶喜率いる幕府は強力な存在に成長していて
各国の諸大名がまったく太刀打ちできない相手になっているでしょう。

慶喜に出し抜かれないように、と
藩士の大久保一蔵に釘を刺しておきます。

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2015年9月15日 (火)

プレイバック徳川慶喜・(43)議題草案

孝明天皇崩御の訃報を受け、江戸城大奥では
和宮からおつきの者に至るまで嘆き悲しみます。

和宮にしてみれば、江戸城に入って
母の観行院が亡くなり、夫の徳川家茂が亡くなり、
今度は兄の孝明天皇であります。

これほどまでに身内が次々と亡くなれば、
天皇がかつて目指していた公武一和も
話自体がなかったことになってしまいます。


16歳の睦仁親王が新たな帝として玉座に就き、
後見役の摂政には関白の二条斉敬が就任します。

長州寄りの公家たちは、今までに処罰を受けて長州に流れている公家、
現在処罰を受けている公家、岩倉具視らも含めて
先帝に罰を受けた者たちの赦免を摂政に働きかけているようです。

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2015年9月11日 (金)

プレイバック徳川慶喜・(42)孝明天皇の死

第15代将軍に就任した徳川慶喜は、幕政改革に取り組みます。

江戸の一橋家ですが、慶喜はお殿さまから「上様」へ、
美賀は、将軍正室を表す「将軍御台所」へ呼び方が変わり、
これまでのような親しい間柄ではなくなります。

さらに、慶喜が徳川将軍家を継いだことで
空位になる一橋家当主の座には、元尾張藩主の36歳
徳川茂徳(もちはる)が相続することになり、

その正室も一橋屋敷にやって来るので、
慶喜の先々代当主の正室(慶喜の義祖母)・徳信院直子も
そろそろ一橋屋敷を出ることを考えなければなりません。

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2015年9月 4日 (金)

プレイバック徳川慶喜・(41)将軍就任

長州討伐の一時中止を打ち出した徳川慶喜でしたが、
幕閣や朝廷の面々はその決定に憤ります。

果ては孝明天皇までが
討伐中止はならぬ! と異例のメッセージを出したことで、
慶喜は京都御所でその弁明をすることになりました。

かつて天皇が討伐の勅命を出した時とは状況ががらりと変わっており
長州征伐に向かうはずの各地の諸大名たちは幕府側から気持ちが離れ
幕府に味方しないか、長州側に寝返るかという有り様です。

そこに諸外国が長州に肩入れすれば
幕府軍としては甚大な被害を受ける可能性があります。
よって、将軍徳川家茂の喪を発表して長州征伐は一旦中止とする、と。

関白・二条斉敬は、小さな戦場で敗戦を喫したとはいえ
幕府軍全体が滅んだわけではないし、
今からその戦に出かけようとする慶喜は元気にピンピンしているのに、
先日の出陣の決意表明は何だったのか、と迫りますが、
戦い方を知っている慶喜は、それでも中止の方針を曲げません。

慶喜は、天皇から討伐中止の勅命が出ると仮定して
それよりも前の段階で長州側と水面下で話し合いを行わせます。
幕府側代表として向かうのは、軍艦奉行・勝 海舟。
海軍操練所時代の教え子が長州にもたくさんいるので、好都合です。

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2015年9月 1日 (火)

プレイバック徳川慶喜・(40)徳川家相続

長州征伐が、幕府軍の負け戦のような情勢になり
そんな時に将軍徳川家茂が薨去。

江戸城大奥では、御年寄・瀧山がさも言いにくそうに
次の将軍を決めねば、と天樟院と和宮に伝えます。

天樟院は、家茂がかつて望んでいたように
田安家の亀之助を次期将軍に、と推挙しますが、
和宮は、亀之助がまだ4歳の子供であることを危惧します。

和宮はかつて、次期将軍が亀之助で異存がなかったのは
家茂から将軍を継ぐ時期がまだまだ先で
その間に亀之助は成長すると考えていたからで、
こんなに早くお別れが来ようとは思っても見ませんでした。

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