2017年12月19日 (火)

プレイバック葵 -徳川三代-・(49)名君づくり [終]

時の流れを縦糸に、人の心を横糸に
長々とご覧いただいた『葵 -徳川三代-』も
いよいよ最終回であり、寂寥の感はうたた切なるものがあり。
長きに渡ってごひいきをいただいた
テレビ桟敷のお歴々には厚く御礼申し上げたい。

寛永9(1632)年1月24日、
二代将軍秀忠は江戸城西の丸にて薨去。
ご遺言によってお江の眠る増上寺に葬られた。
朝廷から贈られたおくり名は「台徳院殿」。

さて、最終回に当たり気になるのは
家光とその弟・忠長の確執……?
哀れ忠長は甲斐府中に押し込められたまま
父秀忠の葬儀にも列席が叶わず。

そして将軍家のお世継ぎ問題……?
家光長男は寛永9年2月に誕生したもののあえなく亡くなり
将軍レースは振り出しに戻った。
果たして四代将軍は尾張五郎八丸か紀伊長福丸か──。

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2017年12月15日 (金)

プレイバック葵 -徳川三代-・(48)さらば秀忠

関ヶ原の合戦からほぼ30年の歳月が流れ
将軍世襲による徳川体制は揺るがぬものとなった。

そして寛永8(1631)年、二代将軍秀忠は重病の床につき
年末には明日をも知れぬ容体に陥った。
よってここに秀忠の業績を総括したい。

忘れてならないのは江戸の町の基礎を固めたこと。
道路を築き溝を掘り、
武家屋敷の縄張りから庶民の住居に至るまで
後の世の大東京は秀忠の設計に端を発するものであった。

秀忠の治世の根本は、神君家康が決めた諸法度を守り
法の名の下に確固たる支配体系を強化したこと。
すなわち「法を以て利を守る」も「利を以て法を守らざれ」。
法的秩序を何よりも重んじたのである──。

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2017年12月12日 (火)

プレイバック葵 -徳川三代-・(47)三兄弟

大御所徳川秀忠の次男・徳川忠長は
寛永7(1630)年の秋、所領の駿河国で突如乱行を重ねた。
故意に侍女とぶつかり、殴る蹴るの暴行に及び
刀を抜き、振り回して暴れたり……。

きっかけは、ノイローゼであったか。
幼い頃から母の寵愛を受けて来た忠長は
母・お江の逝去により孤独感を深めた?

さらには、忠長は将軍徳川家光の実弟ながら
序列は尾張家紀伊家水戸家の下に置かれ
日ごろから家光を恨んでいた?

そもそもは、忠長の甘えであったのかもしれない──。

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2017年12月 8日 (金)

プレイバック葵 -徳川三代-・(46)女帝即位

寛永6(1629)年10月10日、
徳川家光の乳母・お福は
宮中に参内し後水尾天皇の謁見を賜り、
その名も「春日局」となった。

しかしこのことは、誇り高い公家衆の憤激を買い
重大な展開を招くことになってしまいます。

公家衆の憤激とは、
お福は無位無官の一介の乳母に過ぎず
このような女性に参内謁見を許すのは
朝廷の尊厳を著しく傷つけるものだからである。

確かにお福は家光の名代として参内したが
それが朝廷に対する幕府の嫌がらせに他ならず──。

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2017年12月 5日 (火)

プレイバック葵 -徳川三代-・(45)春日局(かすがのつぼね)

後水尾天皇は、後陽成天皇の皇子であり
生母は近衛家より迎えられた中和門院前子(さきこ)。

後水尾天皇の中宮・和子(まさこ)は徳川秀忠の五女で
東照大権現・徳川家康の孫にあたる。

後水尾天皇の子は、和子が生んだ
女一宮興子、女二宮、高仁親王(すけひと)。
寵愛を受けたお与津御寮人が生んだ
賀茂宮は他界し、梅宮は11歳──。

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2017年12月 1日 (金)

プレイバック葵 -徳川三代-・(44)皇子降誕

『葵 -徳川三代-』も数えてはや44回、
(並べている封書の束を見せながら)
このように多くのお手紙をいただいた。
厚く御礼申し上げる。

とともに、疑念およびお叱りも多多あれば
ここに謹んで返答つかまつる。

タイトルバックに毎回出てくる見事な桜はどこにあるのか?
また、美しい滝はどこか?

──美しい滝は群馬県利根村にある『吹割(ふきわり)の滝』で、
高さ7m、幅30mにも及ぶこの滝は
東洋のナイアガラと称されている。

──美しい桜は、奈良県宇陀(うだ)町にある『瀧桜(たきざくら)』、
戦国の武将・後藤又兵衛の伝説から
「大宇陀の又兵衛桜」とも呼ばれている。

オープニングに登場する、
介さん格さんの本当の名前は何と言うのか?

──佐々宗淳(さっさ・むねきよ=演者 浅利香津代)、通称「介三郎」。
元は京都妙心寺の僧侶であったが、水戸光圀に見いだされ
大日本史編纂のため日本各地に資料収集の旅を行った。
『水戸黄門漫遊記』では佐々木助三郎となっている。

──安積澹泊(あさか・たんぱく=演者 鷲尾真知子)、通称「覚兵衛」。
常陸国水戸の武士ながら、光圀に見込まれて
歴史研究所『彰考館』の総裁となった。
『水戸黄門漫遊記』では渥美格之進となっている──。

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2017年11月27日 (月)

プレイバック葵 -徳川三代-・(43)女の一生

寛永3(1626)年、秋。
幕府は二条城にきらびやかな行幸御殿を造営。
後水尾天皇の行幸を仰ぎ奉った。

行幸初日の9月6日は、夜来の雨も晴れて
まず中宮和子の行啓あり。
騎馬束帯の武士20人を先立てて、お供は
内大臣、中宮太夫など公家8人、殿上人16人。
牛車の周囲には柳生宗矩ら5人が装束りりしく警護。

次に天子のご生母・中和門院のお出まし。
お供は前関白ら公家8人、殿上人18人。
次いで徳川家光は天子お出迎えのため束帯で参内。
これに従う大小名は実に300余り。

時至り後水尾天皇の行幸あり。
お供は関白左大臣以下、公家殿上人数百人。

第2日目の9月7日は快晴、
朝餉(あさがれい)の後、家光より献上品あり。
夕方には大広間にて絢爛たる大競演が開かれた。

第3日目の9月8日は
内々の朝餉の後、秀忠より献上品あり。
この日天皇は天守閣から四方を展望した。

第4日目の9月9日は能楽の天覧あり、
共演の誘いあるも天皇は二日酔いのためこれを固辞。

第5日目の9月10日、天皇は再び天守閣に昇って四方を展望。
秀忠、家光、忠長に献杯を賜り、御所へ還幸。

徳川幕府がその名誉をかけ、
全力を尽くしてお迎えした二条城行幸は大イベントであり
少なくとも江戸時代にあっては、空前にして絶後の饗応──。

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2017年11月24日 (金)

プレイバック葵 -徳川三代-・(42)二条城行幸(ぎょうこう)

寛永2(1625)年4月22日、かつて徳川家康と覇を競った
毛利輝元が長州萩城にて逝去、享年73。

5月27日、家康長女で奥平信昌に嫁いだ
亀姫が美濃加納にて病没、享年66。
これで家康の16人の子どものうち姫君はすべてご他界、
残るは三男徳川秀忠、六男松平忠輝、九男徳川義直、
十男徳川頼宣、十一男徳川頼房のみ。

家康遺命の第一は、家督は長子が相続すべきこと、
第二は、将軍家に世継ぎなくば尾張紀州より選ぶこととあり、
7月、尾張義直に待望の嫡男・五郎八丸が誕生。
四代将軍レースの第一候補というべき男子である。

さて、徳川家光の女嫌いは本当であるのか?
母親が強すぎれば、まれに女嫌いになる可能性があると
これは心理学の先生のおことば──。

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2017年11月21日 (火)

プレイバック葵 -徳川三代-・(41)御対面

花は散り星は流れても、我が胸に深くひとすじの道
『彰往考来』往きたるを彰らかにし来たるを考う。

例によって訃報である。

元和10(1624)年2月29日、
幕府重臣・板倉勝重死去、享年80。

寛永元(1624)年7月13日、元広島城主・福島正則
信濃川中島の配所にて死す。享年64。

9月6日、高台院北政所、京都にてご逝去、享年83──。

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2017年11月17日 (金)

プレイバック葵 -徳川三代-・(40)親ごころ

まずはこのごろご他界の方々のご冥福をお祈り奉る。

12月17日、武家伝奏 従一位・広橋兼勝他界、享年65。
二十余年にわたり朝廷と幕府の仲介役を務めた功労者であった。

元和9(1623)年3月20日、出羽米沢城主・上杉景勝逝去、享年69。
「巨星落つ」かつて天下を揺るがした戦国の風雲児もついに旅立つ。

8月4日、筑前福岡城主・黒田長政が京都で卒去、享年56。
知謀人に優れ、関ヶ原の合戦では裏の立役者であった──。

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