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カテゴリー「いのち」の4件の記事

2018年7月20日 (金)

プレイバックいのち・(04)旅立ち

高原未希、高原佐智姉妹は
ついに訪れた平和に安堵する間もなく
最愛の母・高原千恵を胃がんで亡くします。
人生の大半を戦争に影響された43歳の短い生涯でした。

昭和20(1945)年も10月半ば、千恵の葬儀は
地主の高原家に相応しく盛大に執り行われます。

棺には、いまだ満州から帰らない父・高原正道の時計と
好きだったメロディのオルゴールとともに
佐智が徹夜で編み上げたストールが納められます。
しかし佐智は、とうとう葬儀には参列しませんでした。

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2018年7月17日 (火)

プレイバックいのち・(03)母よ!

弘前陸軍病院で検査を終えた母の高原千恵は
根っからの病院嫌いでありまして
検査疲れもあるだろうから、と
しばらく入院して療養する予定であったところ、

こんなところにいたら本当に病気になっちゃうわ、と
さっさと退院して帰りたい意向です。
入院なんて言われても帰ります、と言って
付き添ってきた工藤清吉や村中ハルを困らせます。


検査と診察した坂口一成に厳しい結果を示されて
あまりの衝撃に涙をポロポロ流す高原未希。

坂口は、あなたがしっかりしないと悟られてしまい
家族みんなが苦しむことになります、と叱咤しますが
未希は、覚悟をするためにも余命について尋ねます。

坂口は、その問いには答えず
自分もできる限りの手は尽くします、と言うばかりです。
「どれぐらい生きられるかはあなたの気持ちひとつなんですよ」

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2018年7月13日 (金)

プレイバックいのち・(02)母と娘

終戦を迎え、東京からすし詰めの列車で
青森へ帰郷した未希と佐智姉妹ですが、

その道中で乗り合わせた幸せそうな村中ハルが
一転、入水騒ぎを起こして高原家に転がり込んできました。
そして流産してしまいます。

使用人の工藤清吉は、
未希たちを帰郷の道中でいろいろ助けてくれたご恩のある人だから
できるだけのことはして差し上げなければ、と
親身になって動いてくれています。

気を失ったように眠っていたハルは目を覚まし
おぼつかない足取りで、
未希たちがいる囲炉裏の間までやってきました。

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2018年7月10日 (火)

プレイバックいのち・[新] (01)帰郷

昭和20(1945)年8月15日、日本は、天皇の終戦の詔勅により
昭和6(1931)年の満州事変から始まった15年に渡る戦争に
終止符を打ちました。

終戦3日後・8月18日──。

青森ゆきの列車が、焦土の東京を脱出する乗客を満載して
上野駅を出発します。

戦後まもなく運転している国鉄としては
列車には客車だけではなく貨車をも宛てがう有り様で
さらに切符の発売を厳しく制限した上での運行であり
貨車であっても乗れたのはとても運のいい乗客なのですが、

荷物は膝の上に! 女! もっとつめろ! などと
戦争を終えて帰還する兵士と、
あんたたちがダメだから負けたんだろ! と兵士を愚弄する女など
客車内は殺伐とした雰囲気に包まれています。

その客車内に、高原未希、佐智姉妹が
額に大きな汗つぶを流しながら
人並みに押しつぶされそうになりながら乗っています。

佐智は足をケガしているようで、
姉の未希は佐智の足をさすっています。
「きつかったら途中で降りたっていいのよ」
「うん、平気」

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