プレイバックいのち・(50)いのちふたたび [終]
岩田剛造の死から1ヶ月あまりが過ぎ、
四十九日の法要が近づいていました。
しかし剛造の葬儀以来固く閉ざされた未希の心は
工藤清吉やイネの心遣いや中川邦之の思いやりも届かず
ますます暗く落ち込んでいくようでした。
仕事の合間を見て、八木金太が高原家に見舞いに来ますが
金太の顔を見れば、病気に気づいてあげられずに死なせてしまった
村中ハルのことを思い出してしまうかもしれないので
イネも金太を未希に会わせるのをためらってしまいます。
岩田家に行って来る、という中川佐智に、イネは
岩田典子の仕打ちを考えたら、
未希は岩田から縁を切られたと思うのは道理でありまして
岩田がそうしたいというならそうするしかないと
こちらから頭を下げるような真似はさせたくないようです。
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