プレイバック草 燃える・(16)人質
寿永2(1183)年7月、鎌倉の海で木曽義高と大姫が無邪気に遊んでいます。大姫の、婿さまに対する恋ごころは日に日に膨らんでいき、義高もその思いにこたえるように大姫に付き合って一緒の時間を過ごします。義高についてきた従者たちも特に邪魔するでもなく、2人の様子を遠巻きに見守っています。風が強くなってきたからとさつきが呼びに来ると、2人は仲良く手をつないで御所に帰ってきました。
北条政子も2人の仲睦まじさには目を細めつつ、たまには義高をひとりにしてあげようと大姫を諭して義高を解放(?)します。義高を見送りながら、大姫は「わたしね、義高さまが大好き」とまっすぐに政子を見つめて言うのですが、さつきに言わせれば、年上の兄を慕うような気持ちなのかもしれません。そうねぇ、と頷く政子は、兄を慕う気持ちを考えてみています。
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