2022年4月22日 (金)

プレイバック武蔵坊弁慶・(32)衣川立往生 [終]

武蔵坊弁慶は、奥州に向かって来ていることを期待して、置き手紙をしておくことにしました。やむなき事情により奥州を立ち去るので、玉虫も小玉虫を連れて北を目指してほしい──。あと何を書こう? と天を仰いでいると、澄が青ざめた様子で飛び込んできました。新婚の夫・片岡経春が澄は連れていけないと言う、迷惑をかけないから連れて行ってほしいと訴えます。

そこへ経春が追いかけてきて、無理やり連れ戻そうとするのですが、夫婦なら離れるでない! と弁慶は経春を一喝します。弁慶自身、妻子を都に残してきたので後悔しているわけです。連れて行ってやってくれと改めて諭し、ふたりの手をつながせます。

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2022年4月19日 (火)

プレイバック武蔵坊弁慶・(31)衣川前夜

北方の王者・藤原秀衡の死は極秘にされていましたが、その情報はすぐに鎌倉の知るところとなります。梶原景時によって秀衡が死んだと知った頼朝は眼光鋭くなります。ただ武蔵坊弁慶に後事を全て託すと遺言したらしいことには、息子たちは承知しないだろうとつぶやきます。平泉の内輪もめがすでに始まっているのを利用して、奥州討伐に向かうことにします。

揺さぶりをかけるため、景時には奥州に義経の引き渡しを要求させます。

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2022年4月15日 (金)

プレイバック武蔵坊弁慶・(30)平泉の春

最大の難関・安宅の関を弁慶の機転で脱出した一行は、日本海沿いを一路 奥州平泉を目指します。平泉まであとひと山というところで、またも関所に遭遇します。しかしこの関所では、出迎えに来た藤原秀衡が義経の到着を待っていたのです。若の前を連れて先に奥州入りを果たした播磨の傀儡子衆・太平の報告によるのでしょうか。京を逃れてから2年余り、長旅がついに終わりを迎えます。

かつて暮らしてころのまま残されていた高館で一行は休息をとることにします。

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2022年4月12日 (火)

プレイバック武蔵坊弁慶・(29)安宅の関

鎌倉に戻った梶原景時と後藤新兵衛は、義経の行方について報告をします。敦賀までは足跡はつかめているのですが、そのあとは北に向かった南に向かった、はたまた都に戻ったといろいろな噂が錯綜していまして全くつかめておりません。噂はどうあれ目的地が奥州平泉であることは間違いないので、頼朝はそれにつながる道々に恩賞は倍にすると触れを出させます。

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2022年4月 8日 (金)

プレイバック武蔵坊弁慶・(28)荒ぶる海へ

義経追討の院宣を後白河法皇に取り消させ、その企てに敗れた弁慶たちは比叡山を脱出して奥州平泉へ赴くことを決意します。義経主従が比叡山を脱出した知らせは、直ちに鎌倉の頼朝の元にもたらされます。「奥州には入れるな。弁慶を斬れ」と頼朝は命を下します。

義経主従は琵琶湖の最南端・瀬田から舟で北上します。途中、矢の攻撃を受けますが、なんとか避けていくことができました。

後藤新兵衛たちが乗り捨てられた小舟2艘を発見しますが、そこに義経たちの姿はありませんでした。恐らくは伊吹山の中を進んでいるものと思われます。新兵衛は全ての兵をかき集め、進んだであろう道を後から追いかけることにします。

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2022年4月 5日 (火)

プレイバック武蔵坊弁慶・(27)叡山脱出

──当時、比叡山延暦寺は都における一大政治勢力であった。反鎌倉の機運も強かったが、後白河法皇への反感も根強かった。比叡山と法皇の手を結ばせねばならない。その同盟が成らぬ限り義経追討の院宣が取り消されることはない。それが弁慶の読みだった。義経とともにこの比叡山に赴いた弁慶は、日夜粘り強く説得を続けた──。

弁慶の叡山時代の後輩である大和坊俊幸は、弁慶のよき協力者として力を貸してくれていました。

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2022年4月 1日 (金)

プレイバック武蔵坊弁慶・(26)跡ぞ恋しき

鎌倉との和解の道を探ろうとするため、弁慶の一行は都へと戻ります。そのためには地に深く潜んでことを進めなければなりません。しかし、伊勢三郎の先走った行動によりこの策も無に帰した……かに見えましたが、ともかく義経正室の若の前は徳たちに匿われることになりました。

三郎は弁慶を裏切ってしまった責任から、死なせてくれと騒ぎ立てますが、弁慶にとっては三郎のしくじりなどしくじったうちには入りません。しくじりとは、自ら死のうとした時だけだと三郎を叱咤します。「お前は俺の大切な弟だ。しばらく謹慎だ、掃除でもしてろ」

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2022年3月29日 (火)

プレイバック武蔵坊弁慶・(25)地に潜(ひそ)む

鎌倉の兵に追われ吉野山中に迷い込んだ義経一行は、飢えと寒さで朽ち果てようとしていました。義経危うし、弁慶は玉虫と小玉虫と別れ、吉野に向かってひた走ります。やがて一行と合流した弁慶は先頭に立ち、峠から転落しないように縄を一行に結び、その縄を引いて先導します。

弁慶の働きにより間一髪 難を逃れた義経一行は、山麓の荒れ寺にたどり着きます。焚火を焚き、ケガをした義経の足に布を巻き付けて手当てしているとき、義経が弁慶に「すまぬ」と頭を下げます。

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2022年3月25日 (金)

プレイバック武蔵坊弁慶・(24)吉野の灯

源 頼朝はついに牙をむき、暇を取った武蔵坊弁慶は急を聞いて駆け付けます。「我こそは熊野国の住人、武蔵坊弁慶なーり!」 その声は義経たちを奮い立たせ、弁慶自身も敵中でさんざん暴れまわり、ことを収めると弁慶はふたたび玉虫、小玉虫のもとへと帰ってきました。

頼朝はすぐに二の矢を放ちます。北条時政を総大将とする大軍が都に向けて進発したのです。再び戦が始まると、都は騒然とした空気に包まれます。しかし、弁慶はそんな騒ぎのそとにいました。

キノコ採りに出かけている弁慶を見て、小玉虫は義経のところに戻らなくてもいいのかと玉虫に尋ねますが、義経の許しがない以上は戻りたくても戻れないと説明します。義経が困っているなら手を貸すべきだと主張する小玉虫ですが、それを父に言いなさいと言われても、「娘に言われて動くようでは、動かないほうがまし」と、誰に似たのか大人びたお返事です。

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2022年3月22日 (火)

プレイバック武蔵坊弁慶・(23)堀河夜討

武蔵坊弁慶が源 義経の元を去ってから数日が経ちました。伊勢三郎をはじめとする一党は都中を駆け回り弁慶を探し続けますが、その行方はついに分かりませんでした。

「何と愚かな! 九郎は何を考えておわす!」 弁慶失踪について常陸坊海尊から報告を受けた八条女院も、その怒りの矛先は暇を取らせた義経と海尊に向かいます。弁慶の代わりとなる侍頭を三郎が務めると知り、馬泥棒が筆頭家臣というのも納得がいかず、海尊は平謝りするしかありません。

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