2023年3月26日 (日)

大河ドラマどうする家康・(12)氏真 ~今川滅亡~

永禄11(1568)年12月13日、武田信玄軍の侵攻により駿府は制圧されてしまいます。幼いころ鳥居元忠や平岩親吉らとともに過ごした、きらびやかな駿府が落ち、徳川家康は衝撃で言葉もありません。駿府では信玄の指揮の下、武田兵が駿府の兵や民衆たちに容赦なく斬りかかり、次々と倒していきます。武田と徳川双方から攻められ、栄華を誇った今川も、終わりの時を迎えようとしていました。

家臣団に陣触れを出したはずですが、無数に並べられた床几(しょうぎ)に座っているのは岡部元信のみです。他の家臣たちはみな武田方へ寝返ったそうで、見捨てられた現実を氏真は見せつけられます。元信は今川義元に賜った短刀を差し出し自害を勧め、氏真は刀を首にあてますが、ふと義元の言葉が脳裏をかすめ、くやし涙を流します。「そなたに将としての才は……ない」

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2023年3月19日 (日)

大河ドラマどうする家康・(11)信玄との密約 ~駿河侵攻~

三河平定を成し遂げた我らが神の君は、正式に三河国の主に任官されることに。君は由緒正しき源氏の末裔(まつえい)でございますれば、その資格は充分。何の問題もなく。といいつつ、家康自身は松平家が源氏の流れをくんだ家柄とは信じていません。酒井忠次は、朝廷と室町幕府のお墨付きをもらえる絶好の機会だと、家康に叙任してもらうよう説得を重ねます。

松平家の家系図をひもとく登譽上人(とうよしょうにん)によると、さかのぼって祖父清康が世良田姓を名乗り、さらにずっとさかのぼると、義季が得川姓を名乗っています。世良田も得川も源氏の流れをくんでいるので、家康が源氏の末裔と名乗っても問題なさそうです。忠次は、いっそ徳川に変えては? と提案しますが、登譽は「ただし、これがかかる」と、毎年300貫を朝廷に納めなければならないと説明します。

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2023年3月12日 (日)

大河ドラマどうする家康・(10)側室をどうする!

朝早くから準備体操をこなしたお葉が岡崎城の廊下を拭き上げ、洗濯物を干しています。そんな中、前の一揆で一向宗側についていた渡辺守綱が美代に懸想をしかけています。断れない美代につけあがる守綱は、お葉に真後ろから腕をひねり上げられ突き飛ばされます。ギョッとする守綱ですが、相手が自分より強そうな女子と知って、たちまち無表情になりそのまま退散していきます。呆気にとられる美代を置いて、お葉は何も言わずに去っていきますが、曲がり角でシュッと曲がる几帳面さが目立っています。

さてさて、一向一揆を鎮めた我らが神の君。三河国内の支配を一気に強め、さらには今川方への調略もじわじわと進めておられました。ここは後の浜松、遠江引間(とおとうみ・ひくま)城。城主は飯尾連龍(つらたつ)どの。あの お田鶴さまの夫でございます。

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2023年3月 5日 (日)

大河ドラマどうする家康・(09)守るべきもの ~家康vs正信~

兵士にぶつかり、すり抜けていく弥八郎少年。「向こうでは物盗りが始まっとるぞ!」という声を背中に受けながら、お玉の家に駆けつけると、家はすでに物盗りによって荒らされ、主は倒されていました。兵士に連れ去られるお玉を見つけた弥八郎は全力で体当たりし、投げ出されたお玉を掴めるとこまで近づきますが、あと一歩のところで兵士にひょいと持ち上げられ、連れ去られてしまいます。

そんなことを思い出しながら、本多正信は涙を浮かべています。横では民衆が一揆で踊り狂っています。景気づけじゃ! と民衆をあおり、正信もやけになって踊り始めます。不入の権を犯し、寺から年貢を取り立てたことで始まった三河一向一揆。民をも巻き込み戦は泥沼化、さらに敵対勢力の便乗により三河国は内戦へと突入したのです。家臣の裏切りも相次ぎ、絶体絶命の危機に陥った我らが神の君でありました。

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2023年2月26日 (日)

大河ドラマどうする家康・(08)三河一揆でどうする!

子貢(しこう)、政を問う。(子貢が政治について尋ねた)
子宣(のたまわ)く、食を足し兵を足し、民をしてこれを信ぜしむ。(孔子が言うには食を満たし兵を満たし、民に信頼されることだ)
子貢曰く、必ず止むを得ずをして去らば、かの三者に於いて何をか先にせん。(もしあきらめるとすれば、この3つのうちどれでしょう)
論語『子貢問政』を読んでいた松平元康(家康)の前に現れた今川義元は、戯れにひとつ説いてやると言って、この国の主は誰かと問いかけます。主は太守さま(=義元)と自信たっぷりに答える元康に、大きくため息をついた義元です。「この天下の主はな──」

金陀美具足に身を包んだ家康の周囲を、数多くの一揆民が取り囲んでいます。民はみな殺気立ち、槍の穂先をつきつけています。思わず絶叫する家康です。

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2023年2月19日 (日)

大河ドラマどうする家康・(07)わしの家

ふるさと三河を守るため、今川氏真との戦いに臨まれた我らが神の君。決死の覚悟でお方さまとお子さまを取り戻され、次に目指すはいよいよ、三河平定でありました。

永禄6(1563)年 三河・岡崎──。今川との決別の意味を込め、義元の諱(いみな)である“元”を改名しようと思案中の松平元康。床に広がる紙の中から、瀬名は物事をやすやすとこなせるように「泰康」を選びます。誰もいないのを見計らって瀬名とキスをしようとする元康ですが、気づけば目の前に於大がいました。久松長家に与えた上ノ郷城で暮らせばいいものを、瀬名の教育のために岡崎城に戻ってきていたのです。

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2023年2月12日 (日)

大河ドラマどうする家康・(06)続・瀬名奪還作戦

忍! 忍! 忍! 未だ駿府にて囚われの身のご家族を救うため、忍びを送り込んだ我らが神の君。その救出作戦は、あと一歩のところで失敗。

今川氏真は氏純、巴、瀬名、竹千代、亀姫を打ち首にすると沙汰を出し、関口家の面々は牢に押し込まれます。企て失敗に責任を感じた本多正信は、上ノ郷城の鵜殿長照とその子どもたちを生け捕りにし、関口家と人質を取り換えると提案。できるかと問われた服部半蔵は、命じられたことをやるまでとつぶやきます。石川数正は、わずかでも望みがあるならと背中を押します。「半蔵……やれ」

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2023年2月 5日 (日)

大河ドラマどうする家康・(05)瀬名奪還作戦

三河・岡崎城では、於大が再嫁した久松長家が松平元康の配下につくことになり、一家で岡崎城下に住むことになりました。父が義兄に仕えるという複雑な関係をそのまま受け入れる子どもたちからは、羨望の眼差しで見られています。於大は今川領を切り取るべく鵜殿長照攻めを勧めますが、元康はその話を聞き流します。「早うなさったほうが信長さまもお喜びに。妻も子もすぐまた持てます!」

織田信長と同盟を結んだ我らが神の君は、未だ混乱の続く今川領に安寧をもたらすため、今川氏真との全面戦争に踏み切りました。が、君のお心が晴れぬのは、お方さまが未だ駿府にて捕らわれの身となられているからに他ならず。

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2023年1月29日 (日)

大河ドラマどうする家康・(04)清州でどうする!

今川方の最前線として織田との戦いに奮闘された我らが神の君でございましたが……、やむなく今川から離反。織田信長と対等な同盟を結ぶべく、清州に乗り込むことになったのでございます。

岡崎城では、平岩親吉の顔に信長の似顔絵を張り、信長に見立てて対面の練習です。鳥居忠吉はこちらから頭を下げたり名乗ったりしてはならないと厳しく指導しますが、元康が幼いころ、信長に怖い思いをさせられていた経験から、自分が清洲に行けば殺されると浮かない表情です。家臣たちは不穏な動きがあれば一戦交える覚悟と言いたい放題で、元康の気持ちは全く反映されません。元康は緊張で腹を押さえます。

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2023年1月22日 (日)

大河ドラマどうする家康・(03)三河平定戦

竹林の中で松平元康の無事を必死に祈る瀬名、そこに母の巴が駆けつけます。元康が無事に岡崎城に入ったとの知らせに、ふっと気が緩んだのか立ち上がった拍子によろめき、巴がしっかりと抱きとめます。大樹寺に逃げ帰った元康は、門を開けると追ってきた松平昌久に、本領の岡崎へ入ると宣言して悠々と進軍していきます。。

桶狭間合戦の混乱の中、妻子が待つ駿府に帰ること叶わず、止むを得ず故郷岡崎へ入ることとなった神の君。駿府では、元康が岡崎入りしたことを知った今川氏真が、元康に当てて文をしたためます。元康を褒めたたえ、岡崎に留まって織田勢を打ち払い駿府に帰参するようにとあります。

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