大河ドラマどうする家康・(12)氏真 ~今川滅亡~
永禄11(1568)年12月13日、武田信玄軍の侵攻により駿府は制圧されてしまいます。幼いころ鳥居元忠や平岩親吉らとともに過ごした、きらびやかな駿府が落ち、徳川家康は衝撃で言葉もありません。駿府では信玄の指揮の下、武田兵が駿府の兵や民衆たちに容赦なく斬りかかり、次々と倒していきます。武田と徳川双方から攻められ、栄華を誇った今川も、終わりの時を迎えようとしていました。
家臣団に陣触れを出したはずですが、無数に並べられた床几(しょうぎ)に座っているのは岡部元信のみです。他の家臣たちはみな武田方へ寝返ったそうで、見捨てられた現実を氏真は見せつけられます。元信は今川義元に賜った短刀を差し出し自害を勧め、氏真は刀を首にあてますが、ふと義元の言葉が脳裏をかすめ、くやし涙を流します。「そなたに将としての才は……ない」
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