大河ドラマべらぼう -蔦重栄華乃夢噺-・(07)好機到来『籬(まがき)の花』
牢獄につながれている鱗形屋の孫兵衛は、捕らえられた瞬間のことを思い返していました。「おい蔦重! このままで済むと思うな! 必ず後悔させてやるからな!」 そして戸が閉められた鱗形屋の前に立つ蔦屋重三郎は、孫兵衛を捕らえた長谷川平蔵に「せいぜいありがたく頂いとけ。それが粟餅落としたやつへの手向け」と言われ、そうだよな、と粟餅をほおばります。
地本問屋会所では、店主を失った鱗形屋のことも話題に上がります。西村屋与八によれば、訴えた大坂の板元・柏原屋が厳しい裁きを望んでいるらしく、奉行所まで出てくるとはと意外でもありますが、鱗形屋には3,000ほどの偽板があったわけです。偽板づくりにしてはずいぶん派手にやらかしたわけで、奥村屋源六や村田屋治郎兵衛は納得します。「鱗はもう……終(しま)いかもしれねぇな」
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