大河ドラマべらぼう -蔦重栄華乃夢噺-・(27)願わくば花の下にて春死なん ~意知、佐野、誰袖~
田沼意次が企んでいる蝦夷の上知について、松前道廣は意次に近いであろう一橋治済に中止を要請します。島津重豪は、密かに手に入れた『赤蝦夷風説考』の写しを渡し、道廣の桜の会も意次が自分たちを探りに来た……と補足する中で、おもしろくないのう、と治済はふくれてみせます。「わしは桜が好きであるのに、心より楽しめぬようになってしまったではないか」
松前廣年は誰袖宛てに、琥珀の取引を続けたければ道廣に直に便りをよこせと書状を送りつけてきました。米についても目途がつき、「米穀売買勝手次第」……諸国から集めた米により、誰でも米を売ってよいという触れも出せそうな状況です。そうなれば米の値はドーンと下がり、誰袖はいよいよ身請けかと目を輝かせます。膝枕をしてもらう田沼意知は、誰袖の笑顔を見上げて幸せそうです。
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