カテゴリー「NHK大河1993(1)・琉球の風」の17件の記事

2026年9月 9日 (水)

プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(16)父の愛

──主を失った首里城は人影もなく、琉球舞踊もなく音曲もなく、わびしい空き城でございました。

清水半蔵は、啓泰に再度明国へ赴かせ、進貢貿易の再開を願い出るよう命じます。明国へは昨年、同様の願い出をしていますが、琉球の国力が回復するおよそ10年後まで中断すると、断られたのでした。中原松之助は、進貢貿易が叶わない限り尚寧王はいつまでたっても薩摩に留め置かれることになると圧力をかけ、啓泰は反発しますが、再度明国へ渡ろうと名護良寧がとりなします。

しかし啓泰は、進貢貿易が叶ったとしても、宝物は薩摩が持ち帰ってしまい、貢ぎ物がないと難色を示します。半蔵は貢ぎ物は薩摩で用意するとため息をつきますが、進貢貿易の願い出の一行に松之助も加わると知り、朝鮮出兵で大和人に恨みを抱く者が多いのにと鼻で笑います。しかしそこは、松之助も琉球衣裳に身を包んで、大和人と分からないようにして一行に加わると、抜け目はありません。

続きを読む "プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(16)父の愛"

| | コメント (0)

2026年9月 4日 (金)

プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(15)江戸上り

──薩摩を出発して1ヶ月あまり、尚寧王ら江戸上りの一行は長い船旅を終え、ようやく京都の伏見に着いたのでございます。

1ヶ月以上の船旅に、さすがの啓山もぐったりです。そこに尚宏が倒れたと知らせが入ります。楊 邦義が診察しますが、風邪の病だそうで、熱が下がるまでは安静が必要だと説明します。

そのころ駿府城では、徳川家康が地球儀を眺めていました。六十余州といえども世界から見れば豆粒のような小国です。大坂城の豊臣秀頼親子が、万が一に備えて方々の大名に声をかけているようで、家康は「何とかせねばのう、あの親子」とつぶやきます。尚寧王一行が伏見に到着したと茶屋四郎次郎清次に聞き、顔をほころばせます。

続きを読む "プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(15)江戸上り"

| | コメント (0)

2026年8月31日 (月)

プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(14)薩摩連行

1609(慶長14)年6月、薩摩の島津家久の前にひれ伏す尚寧王たちです。粗末な屋敷ながら、と長旅の疲れを癒すよう勧める家久ですが、謝名親方と浦添親方は捕縛したままで、簪(かんざし)を抜き取り牢にぶち込みます。

──琉球は、薩摩の圧倒的な武力の前に敗れ、尚寧王を始め王族・重臣らおよそ100名が、人質として薩摩に連行されたのでした。薩摩は尚寧王の一行を優遇する方針でしたが、謝名親方と浦添親方の二人だけは、戦争犯罪人として扱ったのです。

人質と言いながら、尚寧に関しては人と対面することも可能だったようで、尚寧は楊 邦義に島津義久への書状をしたため、仲介してほしいと頭を下げます。何としても謝名と浦添を死なせるわけにはいかないという考えですが、邦義は尚寧の政が間違っていたことから、琉球民の血が流れたと責め立てます。尚寧はそれについて真摯に詫び、邦義は義久への書状を受け取ります。

続きを読む "プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(14)薩摩連行"

| | コメント (0)

2026年8月26日 (水)

プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(13)首里城明け渡し

【アヴァン・タイトル】

啓泰・啓山の兄弟が琉球に戻ったころ、独立国であった琉球は大きな危機に直面していました。薩摩による琉球侵攻の計画が進んでいたのです。成長した啓泰は、祖国を守るために全力で立ち向かいます。琉球を狙うのは薩摩の島津義久、そして天下を手中に収めた徳川家康──。

──1609(慶長14)年2月、琉球全土では薩摩の侵攻に備えて、臨戦態勢が進められていたのでございます。薩摩の山川港から七島灘を過ぎると、喜界島・奄美大島・徳之島と3つのかなり大きい島が並び、沖永良部島と与論島の2つを越えると、そこはもう琉球本島でございました。

続きを読む "プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(13)首里城明け渡し"

| | コメント (0)

2026年8月21日 (金)

プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(12)前夜の嵐

首里城では、襲撃された謝名親方が復帰し、薩摩の琉球侵攻について新たな情報が公表されます。兵力は倍の3,000ですが、兵糧は1,075石のままでわずか2ヶ月半の量です。しかも島津義久と家久の勢力争いでいたずらに兵をかき集めたに過ぎず、3,000人の中身は雑兵に過ぎないと謝名は説明します。「雑兵であろうとなかろうと、3,000の軍勢が琉球に攻め入ってくることに変わりはございません!」と名護親方は批判します。

今からでも遅くはないと、名護は尚寧王に和睦を進言しますが、すでに国王の裁断は下されていると浦添親方は冷ややかです。薩摩には琉球を潰す気はないと主張しますが、琉球を潰すつもりはなくとも、支配しようとしていると浦添に言われ、一瞬名護の目が泳ぎます。3,000の兵が800の鉄砲を持って首里城に迫ってくるという事実。それを念押しして、名護は再度考え直すよう勧めます。

続きを読む "プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(12)前夜の嵐"

| | コメント (0)

2026年8月17日 (月)

プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(11)父子の悲劇

軍陀利に密かな思いを寄せる巴知羅は、尚寧王の側室に上がるのかと単刀直入に尋ねます。軍陀利は自分の思いはともかく、謝名親方のお役に立つのならという気持ちもなくはなく、正直迷っているようです。巴知羅は手をついて軍陀利に頼み込みます。「わしと結婚してくれ。軍陀利はんを誰にも渡しとうないんや……わしは、軍陀利はんが好きなんや!」

そのころ謝名は楊 邦義と対面していました。朝鮮との和睦が成れば徳川家康は琉球入りの号令をかけ、薩摩は明日にも琉球に攻め込んでくる。兵1,500、鉄砲隊800です。今なら謝名の決断ひとつで琉球侵攻を止めることもできる、と邦義は謝名を見据えます。ただ謝名は、それが“家康への謝礼船”と“奄美大島の割譲”であることを知っています。「強豪の薩摩軍に勝つことは叶わぬが、負けない工夫はある」

続きを読む "プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(11)父子の悲劇"

| | コメント (0)

2026年8月12日 (水)

プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(10)女たちの戦い

謝名親方からの呼び出しで、首里城・久慶門から阿紀が出てきて巴知羅の店に向かいます。御内原(おうちばら=国王の私的空間)では女たちが“明日にも薩摩が攻めてくる”とあらぬ噂に惑わされています。なぜ薩摩と険悪なのかなど、政の中身を知らされていないからです。謝名は、政は自分たちに任せて、それぞれ仕事に励むよう阿紀から説得してほしいと言いますが、それだけでは納得できないと阿紀はうつむきます。

戦を始めるのは男でも、むごい目に遭うのは女や子どもたちです。なぜ薩摩と仲良く暮らしていけないのか、戦をするなら自分たちにそのお話がないのか、女たちは知りたがっているのです。「女たちの小さな願い、切ない言葉も聞いてやってくださいませ。私が親方のお言いつけで御内原へ上がったのも、そういう女たちの声が聞こえる親方にご報告し、政に反映していただくためではなかったのでございますか」

続きを読む "プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(10)女たちの戦い"

| | コメント (0)

2026年8月 7日 (金)

プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(09)冊封使(さっぽうし)の季節

那覇港に冊封使を乗せた2艘の船が入港し、岸壁には琉球民が大勢でその様子を見守っています。迎えるにあたって尚寧王や弟尚宏、浦添親方や名護親方、謝名親方ら三司官、啓泰や啓山たちも正装で集まっています。琉球民たちは「大明国」の旗を掲げ、手を振って歓迎の意思を表明します。小舟に乗り換えた正使と副使が、陸地に近づいてきます。

──冊封の正使・夏 子陽さまと、副使の王 士禎さまでございます。『冊封』と申しますのは、明国の皇帝の名において、琉球の国王たる地位を安堵することでございます。

続きを読む "プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(09)冊封使(さっぽうし)の季節"

| | コメント (0)

2026年8月 3日 (月)

プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(08)受難

慶長11(1606)年1月。6月に来る明国の冊封使の陣容が明らかになります。総勢500名、滞在日数150日、正使夏子陽、副使王士禎。夏子陽は謝名親方が南京国子監(こくしかん)で学んだ際の恩師であり、王士禎はその時一緒に学んだ学友の子息です。ともに人柄も良く明国有数の逸材です。尚寧王は、冊封使迎え入れの行事は琉球の政最大の重要事と位置づけ、心して準備に取り掛かるよう命じます。

琉球民護送の件(4年前の陸奥国・3年前の平戸)について、徳川家康に対して謝恩使を出せと薩摩からの矢の催促です。冊封使迎え入れの準備で忙殺されていると弁明したはずですが、家康は納得していないのです。名護親方と城間親方はすぐに謝恩使をと進言し、浦添親方と謝名は反対の立場をとります。家康の目論見は琉球を幕府に従属させ、明貿易の仲介役を務めさせるためなのです。

続きを読む "プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(08)受難"

| | コメント (0)

2026年7月24日 (金)

プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(07)大漂流

──啓泰と奇羅波丸は、琉球国への支援を求めるために、明国の都・北京にやってきたのでした。

都の大通りを歩く啓泰と奇羅波丸に、ぐったりとした子を背負って母親らしき女が「お恵みを!」と駆け寄ってきますが、啓泰はムッとしながら避けます。明国は琉球より貧しいのかと奇羅波丸は戸惑いますが、明国の政が貧しいのだと説明する啓泰ですが、前回来た時よりもひどくなっているようです。そんな2人をそっとつけている男がいました。

2人は明の官僚・謝 汝烈と対面します。亡くなった汝烈の父は22年前、副使として琉球に行ったことがあり、謝名親方とも面識があります。そんな汝烈に啓泰は琉球が危ういと打ち明け、支援を求めますが、汝烈は難しそうな表情を浮かべます。家の表には2人をつけていた男(東厰(とうしょう))が、家の内部をうかがっています。汝烈は琉球が大和に支配されると今より暮らしが苦しくなるのか? と疑問をぶつけます。

続きを読む "プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(07)大漂流"

| | コメント (0)

その他のカテゴリー

Kassyのオススメ おしごと おともだち ウェブログ・ココログ関連 デジタル ニュース バス・電車 心と体 旅行・地域 日記・コラム・つぶやき 育児 音楽 NHKスペシャル・ハルとナツ NHKスペシャル・坂の上の雲 NHKドラマ人間模様・夢千代日記 NHKドラマ人間模様・花へんろ NHK大河1966・源 義経 NHK大河1970・樅ノ木は残った NHK大河1972・新・平家物語 NHK大河1973・国盗り物語 NHK大河1974・勝 海舟 NHK大河1976・風と雲と虹と NHK大河1977・花神 NHK大河1978・黄金の日日 NHK大河1979・草 燃える NHK大河1980・獅子の時代 NHK大河1981・おんな太閤記 NHK大河1983・徳川家康 NHK大河1984・山河燃ゆ NHK大河1985・春の波涛 NHK大河1986・いのち NHK大河1987・独眼竜政宗 NHK大河1988・武田信玄 NHK大河1989・春日局 NHK大河1990・翔ぶが如く NHK大河1992・信長 NHK大河1993(1)・琉球の風 NHK大河1993(2)・炎 立つ NHK大河1995・八代将軍吉宗 NHK大河1996・秀吉 NHK大河1998・徳川慶喜 NHK大河2000・葵 -徳川三代- NHK大河2001・北条時宗 NHK大河2002・利家とまつ NHK大河2004・新選組! NHK大河2005・義経 NHK大河2006・功名が辻 NHK大河2007・風林火山 NHK大河2008・篤姫 NHK大河2009・天地人 NHK大河2010・龍馬伝 NHK大河2011・江 NHK大河2012・平 清盛 NHK大河2013・八重の桜 NHK大河2014・軍師官兵衛 NHK大河2015・花燃ゆ NHK大河2016・真田丸 NHK大河2017・おんな城主直虎 NHK大河2018・西郷どん NHK大河2019・いだてん NHK大河2020・麒麟がくる NHK大河2021・青天を衝け NHK大河2022・鎌倉殿の13人 NHK大河2023・どうする家康 NHK大河2024・光る君へ NHK大河2025・べらぼう NHK大河2026・豊臣兄弟! NHK大河ドラマ NHK新大型時代劇1985・真田太平記 NHK新大型時代劇1986・武蔵坊弁慶 NHK朝ドラ1983・おしん