プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(16)父の愛
──主を失った首里城は人影もなく、琉球舞踊もなく音曲もなく、わびしい空き城でございました。
清水半蔵は、啓泰に再度明国へ赴かせ、進貢貿易の再開を願い出るよう命じます。明国へは昨年、同様の願い出をしていますが、琉球の国力が回復するおよそ10年後まで中断すると、断られたのでした。中原松之助は、進貢貿易が叶わない限り尚寧王はいつまでたっても薩摩に留め置かれることになると圧力をかけ、啓泰は反発しますが、再度明国へ渡ろうと名護良寧がとりなします。
しかし啓泰は、進貢貿易が叶ったとしても、宝物は薩摩が持ち帰ってしまい、貢ぎ物がないと難色を示します。半蔵は貢ぎ物は薩摩で用意するとため息をつきますが、進貢貿易の願い出の一行に松之助も加わると知り、朝鮮出兵で大和人に恨みを抱く者が多いのにと鼻で笑います。しかしそこは、松之助も琉球衣裳に身を包んで、大和人と分からないようにして一行に加わると、抜け目はありません。


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