市の木である。初夏のころの大地が沸(わ)きあがるような若葉は、燃え上がる生命(いのち)を感じさせて力強い。市内には天然記念物に指定されている天満宮のクスや観世音寺など、クスの名所は多いが、戒壇院の山門を覆(おお)うようなクスもその姿が印象深い大クスである。樹齢を重ねても年ごとの若葉はみずみずしく、それが生命力・発展を表わすとして市の木に選ばれた。

<説明プレートより>